低価格帯で競い合う国内各社VPSサービスの比較。

このところ、各社のVPSサービスがプランリニューアルによるサービス内容の向上・新プランの追加等で更に低価格化してきている気がする。
というわけで、さくらインターネットの「さくらのVPS」、[SPPD]の「root権限付きVPS」、お名前.com VPS(KVM)saasesの「OsukiniServer」、[KAGOYA]の「KAGOYA クラウド/VPS」の5つについて書いてみる。

各社VPSのプランや特徴

料金表は2012/05/22に各社ウェブサイトよりキャプチャしたものです。
申し込みを検討する場合はサービス内容・料金・キャンペーン内容などに変更がある可能性があるので、各社ウェブサイトにて最新の情報を確認して下さい。

さくらインターネット さくらのVPS

さくらインターネットのさくらのVPS。仮想化はKVM。
3月末にプランリニューアルを行い、価格据え置きでメモリ・HDD容量などが増量している。
月額980円、メモリ1GB、HDD100GBのプランの他に複数のプランが用意されている。
ちなみに一番お得なのは月額1480円、メモリ2GB、HDD200GBの「さくらのVPS 2G」だと思われる。

料金表
特徴

・フリーダイヤルでの問い合わせ窓口、平日以外もサポートメールの返信がある
・シリアルコンソール・VNCコンソールが提供されているので、VPSにSSH接続できなくなってしまった場合でもそれらを用いた復旧が可能
・逆引き設定可能
・2週間の試用期間あり(クレジットカード決済時のみ)
・社長

その他

プランリニューアル時に、既存のユーザに対してもメモリ(のみ)増量や、既存ユーザの乗り換え優遇の実施など、既存のユーザに対しても可能な範囲で誠実な対応を行ったのは好印象。
同社の他サービスにおいても機能の増強などを行った際に、既存のユーザにも適用といった対応が当然のようにとられており、釣ったユーザにも餌を与えてくれるあたりが低価格帯で争っている某ホスティング業者と違うね!

また、社長である田中邦弘氏のTwitterをみると、ユーザとのやり取りも多い模様。
上場企業のエグゼクティブが自ら、ユーザの数百円〜数千円程度の要求に積極的に応じようとしているのは好印象。
というか、ぶっちゃけファン。

お名前.com VPS(KVM)

お名前.com VPS(KVM)。仮想化はサービス名の通り、KVM。
月額1380円 メモリ2GB HDD200GB のプランの他、いくつかのプランが用意されている。

料金表

特徴

・電話サポートの窓口が設けられている
・VNCコンソール、シリアルコンソールが利用可能
・任意のSSHクライアントを用いてSSH経由でシリアルコンソールを利用する事が出来る
・VPSとは別の領域にSFTPで独自のISOをアップロードすることで、そのISOをブートしてOSインストールを行う事が出来る
・逆引き設定可能
・15日間の試用期間有り

その他

現時点で、さくらのVPSよりも機能が充実している気がする。
自身で用意したISOを用いたインストールってのも、一応さくらのVPSでも「やろうと思えば出来る」のだろうけれど、お名前のVPSならそれがコントロールパネル上で簡単にできたり…。

あと、ちょっとコンパネで気になった点があって、電話サポートで質問をさせて頂いたのだけれど、担当者の方の印象がとても良かった。

個人的にGMOのサービスを褒めるとかあんまりしたくないのだけれど…。

5/23 追記
そういえば…。
お名前 VPS(KVM)の新規申し込み時に電話番号認証があって、その電話認証の際の音声メッセージがなかなかぶっ飛んでて面白かった。
一聴の価値アリかもしれない。

[SPPD] root権限付きVPS

[SPPD]の「root権限付きVPS」仮想化はKVM。
月額867円 メモリ2GB HDD70GBの他に上位プランが用意されている。
メモリだけみれば、この記事で挙げているサービスの中で最安かもしれない。

料金表
特徴

・安い
・VNCコンソールが利用可能
・プラン名の命名が独特

その他

試用用のアカウントを頂戴したので、試用してみたのだけれど、動作も軽快で回線速度も申し分なし、値段的にもかなりお得。
唯一、他社と比較して劣るかもしれない点はコントロールパネルからインストール可能なOSが、CentOS、Fedora、Scientific Linuxといった、REDHAT系(という括り方をして良いのかわかんないけど)のみとなっており、選択肢が他社よりも少ない点。(個人的には問題だと思わないけれど。)
SPPDはほかにも仮想Windowsデスクトップサービスなどを提供していて、これも他社と比較して安いと思う。
現時点ではあまり目立たないけれど、今後注目したいところ。

ていうか、HDDの容量が55GBでゴーゴーコースとか、111GBでワンワンコースとか、遊び心があって面白いと思う。
あと、全く関係ないけれど、本日からマイクロフトのオフィス2010ライセンス付きの仮想Windowsデスクトッププランを新たに提供開始したらしい。

ところで…。

saases OsukiniServer

saasesのOsukiniServer。仮想化はXen。
月額450円、メモリ512MB、HDD50GBのプランの他、複数のプランが用意されている。

料金表
特徴

・メモリ512MB HDD50GBで初期費用無料・月額450円〜と低価格から利用可能
・コントロールパネルからWebminをインストール選択可能
・逆引き設定可能
・2週間の試用期間有り
・常務執行役

その他

1年ほど前?に試した感じ、ベンチマークや体感での軽快さではさくらのVPSに軍配が・・・って感じだったのだけれど(情報が古いので参考程度に)、とにかく低価格からVPSを借りる事が出来るので、テスト環境・ファイルサーバといった用途には最適だと思う。
また、標準でWebminのインストールを選択する事ができ、SaaSesがオリジナルのWebmin操作マニュアルを配布しているので、通常の共用レンタルサーバからのステップアップにも向いている気がする。
ちなみに国内のVPSでは珍しくアダルトサイトの運営を禁止していない。

あと、個人的に運営元の日本ラッドの常務執行役である岡田良介氏がユニークで面白いと思う。
たまにビーム発射しているところとか。

[KAGOYA] クラウド/VPS

[KAGOYA]のクラウド/VPS。仮想化はOpenVZ系。たぶん。
月額840円(月額上限)、メモリ1GB(収容されてるサーバに余裕があれば最大2GB利用可能)、HDD200GBのクラウドだかVPSだかよくわからないプランをはじめ、複数の基本プランが用意されている。
オプションなども充実している。

料金表

特徴

・サーバの追加が容易に可能で、日単位の課金なのでサーバの削除中は料金が発生しない
・オプションでスナップショット機能があり、日単位で課金される
・日単位でのサーバスペックアップ(スケールアップ)が可能

その他

他社のクラウドサービスとVPSサービスの中間のようなサービスだと思う。
コントロールパネル上でサーバの追加とかも容易にできて、日額で気軽に利用可能ってのは魅力的。

締め

他にも、NTT系のWebArenaがまさかの低価格サービス提供開始で、メモリ2GB・HDD10GBで1500円未満!とか…
KDDIのCLOUD COREとかも「激安!」って感じだけれど、それは後日追記ということでー。

2012年05月22日  タグ:, , ,

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